目当ての土地を素早く探す方法
うちは以前にも書いたようにほぼ理想的な土地というのが、小学校と中学校の間にあってなおかつ小学校の上段にあるのところですが、東日本大震災以降、少し海抜の高いこの地域は海付近からの移住者が増えてきていて土地の価値が上がってきていたのですが、うちは良いタイミングで購入出来ました。ですのでかなりラッキーではあったのですが、探すときには色々調べましたし専門業者さんからも話を聞きました。その中で学んだことをお伝えしていきます。基本的な土地に対する知識を身に着けておけば、良い土地を素早く探せることになり決断することが早くなります。
土地の価格差はどう決まっていくのか
まずは土地の相場について詳しく説明してきましょう。場所によって土地の価格は大きく異なります。同じ市内でも、駅などの距離でも大きく変わりますし、同じ区画でも道路がどこにあるかで大きく異なります。土地を購入する際によく使われるのが坪(つぼ)というもので、約3.31平米の畳2畳分というのが基本的な大きさを表す形となります。大体全国各地の市内は中心地が高いというのが通例です。基本的にはそこから放射線状に値段が下がっていきます。また地域によって微妙な差はあるのですが、土地の相場の変動が付けられる項目は土地から駅までの距離、近くにスーパーなどがあり利便性が良いか、そして住みやすいかなどの判断とされる土地の形、そして土地と道路がどの方角(方向)で接点されているかというところが土地の相場変動には関わってきます。
土地と道路の接地方角で価格の変動がある
まずは駅からの距離として3分5分10分15分と離れるほど土地の値段は基本的に安くなります。そして買い物がしやすいかなど、暮らしていくうえで便利なところであるかなど利便性も土地の相場に関わっていきます。土地の形も相場には影響します。建物を建てやすい土地の形が高く、細長だったりL字の形だったり鋭角だったりする、いわゆる変形地の土地の値段は安くなる傾向にあります。道路の方向というのがかなり土地の相場には影響があります。つまり日当たりの問題が大きく関わっているということですね。(これは以前に違うページでも少し触れてます)例えば十字路の角地4か所に土地があった場合、一番土地の値段が高まるのは北西にある土地で東と南に道路が接している土地になります。これは太陽光が一番入るのがこの土地になっている為、日当たり良好とされる土地が一番土地の値段が上がってきます。仮にここの土地の相場が50万円だとすると、だいたい-5万円から+5万円くらいで変動します。つまりこの場合、先ほどの土地を例に挙げると坪55万円と相場価格より少し高いということになります。
高い土地だからといって自分に最適な土地ではない
土地探しの際に、もっといい土地が無いかとつい探しがちになり、「安くて良い土地」というのを探したいし、高くて悪い土地というのを避けたいのが心情かと思います。相場価格より安くて、南と東道路の土地を見つかったら最高ですよね。でもこれって存在しません。もし土地を売りたいという人で、相場55万円のところを45万円で売る人っていませんよね。相場価格ってだいたいの人が把握しているので、大きな差が出ることはありません。ですので安くて良い土地を探すのでは無く、自分たちの条件にあった割安な土地を探すようにしましょう。次に土地って待っていれば出てくるかというと、いつかは出てくると思いますが、探している条件(地域や立地面など)が一緒であれば基本的には同じ価格帯の土地しか出てきません。ずっと待っていたら、いつかいい土地が出てくることは殆ど無いので、何年も待つのではなく予算を上げるしかないことを覚えておいてください。
土地の購入方法について
次に土地の購入方法についてですが、基本は土地購入前に買い付けという事をしなければいけません。買い付けとは何かというと簡単に言えば予約申し込みということです。この買い付けという行為って普通にあることなのですが、法的根拠というのは実はありません。ですので手付金とかそういった金銭の発生もありません。つまりキャンセルしても罰せられることはありません。買付証明書を見れば法的根拠がありそうですけど無いですし、実際に買い付けとは買うということでは無く、買いたいと申し込むものなのでここから交渉が始まったりします。交渉が進んで買主も売主も双方の条件が合ったときに売買契約が発生します。
ですので、まずは買い付けとは契約証明ではありませんので、キャンセルしてもペナルティなどは発生しません。売買契約とは法律に乗った行為となりますので、ここから注意が必要です。
売買契約からは手付金も発生しますし、買主と売主ともに解約した際にはペナルティが発生します。買主側が途中放棄したら手付金は没収されます。売主がもっと高く購入する人が見つかったから辞めるなどとなった場合も絶対では無いですが、手付金を倍返しするということもあり得ます。売買契約が締結されると、住宅ローンの審査に進んでいきます。審査ですので、ローンは誰でも通るわけではありません。審査の内容はローン会社によって違うと思いますけど、年収や勤続年数などなど色々な項目を審査されて、審査の可否が決まっていきます。実際に審査が通ら無い人も多いのが事実ですね。それでここでなのですが、売買契約は済んだけど、実際に審査に通らなかったらどうするの、という疑問が出てくるかと思います。通常付いてるのですが住宅ローン特約というのがあります。この住宅ローン特約というのは、売買契約後にローン審査が通らなかったときにはローン特約の条件によって契約は白紙撤回にすることが出来ます。その際、手付金も戻りますので念のためローン特約が付いているかを確認して審査申し込みしましょう。ローンの審査が通れば、次に土地の決済に移ります。審査通ったローンにて土地の金額の支払いをするということになります。ここではじめて自分の土地になります。
契約には種類があります
また契約の種類があるので注意しましょう。売買契約という金額と形が決まったものの契約と、請負契約という金額と形が決まっていないものの契約があります。基本的には建築が会社とは工事を請け負うということから請負契約という形になります。また土地の売買契約と請負契約というのは同時に行うことが通例となります。なぜかというと、土地だけで住宅ローンを組むことが出来ません。(あくまで住宅ローンと名のついているものなので)また土地だけでローンを組むとなると金利が相当高くなります。したがって原則は売買契約と請負契約を同時に行われた後に、住宅ローンの審査をするので覚えておきましょう。
まずは地域内で色々な土地を観察する
さてもう一度土地探しに戻ります。地域を決めたら、その地域で様々な条件の土地を見ていきましょう。土地を比較していく上で土地の広さだけは合わせたほうが比較しやすいです。それから、相場より高い土地を見たり、また安い土地を見たりして自分のライフプランに合った土地を見つけていきましょう。不動産は基本的に土地の購入後はアフターサービスなどはありません。また建築屋さんはそこに建物を建てるので、家のアフターサービスなどしていくことが必須ですよね。売れば売りっぱなしの人から情報を聞くより、建築屋さんからも情報を聞くほうがいいです。敏腕な建築屋さんは土地のことなら余裕で知っています。良い物件を提供しなければいけないので多くの苦労をしてますので、建築屋さんからの情報取得はとても重要です。
土地はなまものである。これは聞いたことがある人もいるかもしれませんが、条件の良い需要のある土地は早く売れます。想像以上に早いので、次の日に無くなっていることもざらにあるみたいです。大げさに聞こえるかもしれませんが、一度見て決めなかった良い土地は明日には無くなっているくらいに思っておいたほうがいいですよ。またイレギュラーでものすごく安い土地が出たりもしますが、それは高額な付帯工事があったりして一筋縄ではいかないことが多いです。このイレギュラーな土地が破格的に安いときって建設屋さんでも専門分野ではない為、わからないことが多いそうです。また不動産屋は売れればいいというスタンスの人が多いので聞いても明確な返答が来ない可能性が高いので、十分注意して土地探しをしてください。それでも、不動産屋さんで終わらせることなく、建築業者さん(わからないかもしれませんが)にもらうことをお勧めします。