注文住宅の建て方
注文住宅で造るための方法を考える
注文住宅を建てるには三つの方法があります。一つ目はハウスメーカーに依頼をして建てる方法です。ハウスメーカーって何かといいますと、地域の住宅展示場など行かれた人はわかると思いますがよく聞く名前のハウスメーカーが立ち並んでいると思いますが(ここでは個別での名前は控えます)、あれが俗にいうハウスメーカーとなっています。
ハウスメーカー
ではハウスメーカーの良いポイントはいうと、どういう構造で建てているのか断熱材はどんなものを使用しているのか等の各社標準の仕様が分かりやすいです。住宅展示場に足を運べば、各社の比較がしやすいのと勉強になるためまずは基本的な知識を知るのにも足を運んでもよいかと思います。
これが分かってくると自分達の家族にあった家の標準仕様はどこのメーカーのものが良いのか見えてきます。住宅展示場は基本豪華(そのメーカーのグレードの高いもの)に設計されていたり広く作られているので間取や広さがどうっていうよりも、家の構造や断熱材はどんなものが良いのかなどを知ることを優先にした方がいいですね。
キッチンが素敵とかは二の次ですからね(笑)。それで基本的には住宅展示場は簡単に参入が出来ません。会社の資金面や、過去のトラブルの事例なども含めて審査された上で入っていくことができますので、どこのハウスメーカーにお願いをしても一定水準以上の家は建ちます。つまりどこに依頼しても後悔することはないですね。
ですが、必ず注意しておく点は家の販売価格が高めということはおさえておくべきです。(建物の内容の割に高いという意味です)ハウスメーカーは信用度の高い優良企業が基本参入していますので、よくCMを見かけたりそのほかこの展示場の広告もですが広告宣伝費に莫大なお金をかけていますしブランド力もあるので決して安い金額での販売はありません。
設計事務所
その次は設計事務所というところです。これも一度はどこかの〇〇設計事務所って聞いたことがありますよね。建築家という人たちです。ここの大きなポイントといえばこの建築家さんたちって一定の標準仕様という概念はほぼありません。ハウスメーカーとは真逆の考え方です。購入者の考え方や要望に沿って、その予算内で建てる方法を提案していくかたちです。
構造や仕様というのをすべて注文できるという面では一番注文住宅というカテゴリにふさわしいのは、この設計事務所かと思います。ここでのデメリットといえば(デメリットっていったら失礼ですので、ここでの特徴といいますと)建築にかかる金額のなかでも建物を設計する費用が、全体の割合の中でも比重が上がります。
図面代というのが実はとても高いんです。例えば感覚的にとらえてほしいのですが、ハウスメーカーの設計費用が販売金額の5%くらいだとすれば、設計事務所は2倍から3倍はします。3000万円の家ならハウスメーカーでは150万くらいのところを2倍くらいはかかってしまうということです。
これが有名な建築家であればもっとします。でもとてもつもなくカッコ良い家も建てれるのが特徴ですよね。ハウスメーカーは大衆に受けられる仕様になっているものがほとんどなので、本気でこだわる家を造るのなら設計事務所でも良いと思います。逆に他とは違うような家を建てなくてもいいのなら設計費用にお金をかけなくてもいいと思います。
地域密着の工務店
三つ目の方法はハウスメーカー以外の地域の工務店があります。みなさんほとんどの家はハウスメーカーにお願いしていると思いきや実は全体の七割が工務店での建築になっています。工務店のポイントといえば、選択さえ間違えなければ基本は良心的な金額で家を建ててくれます。
まずは先ほど言った、ハウスメーカーがかけている広告宣伝費用の部分を工務店はかけていないので、その分価格は抑えることが出来ています。もしくは近い金額としてもその分、材料などの質に力を入れています。工務店は広告にお金をかけるというよりは、質を上げて口コミでお客様を増やしているところが多いと思います。
全体的には比較的安価な価格帯で品質がある程度良い家を建てれるのが工務店だと認識してください。ですが、難点といえば7割もが工務店を選んでいるということはそれだけ工務店の数は多いので、本当に良い工務店を見つけることが難しいということです。工務店の業界って毎年多くの会社が生まれますけど、それ以上に無くなっていく会社も多いのが現状です。
つまり、家というのは建てて終了ということでは無く、むしろ着工されてからが始まりみたいなところがあって、そこから10年20年と不具合が出たときに対応できる工務店ではないと、建てて最初は良かったけどいざメンテナンスするときには、会社が無くなっているという可能性があるのも工務店の特徴なのです。相談したいときに、その工務店が無くなると後悔も出てきますよね。
ですが、これだけ世の中たくさんある工務店の中で、本当に良い工務店が見つかれば価格も安価で、品質も良くて、しかもアフターサービスも良いという、最高の選択が出来る可能性があるのも工務店ですね。うまくいけば本当にベストな選択になると思います。
建売住宅も選択肢の一つ
一応、注文住宅というカテゴリから外していますが、建売住宅も選択肢のひとつにはあります。これは建築会社が販売しているのでは無くて、不動産屋が販売をしています。また何故この建売住宅というのが存在するのかというと、決して家のセール品というようなイメージではなく(中には気を付けないといけないかも)不動産屋さんが人気の場所の土地を抑えれたときに土地だけでは無くて、家も建てて売れば利益が出せるという考えのもと、建てられていることが多いです。なので不動産屋さんも売るために出来るだけ安く抑えて建築してもらう必要があるので、価格が安価だったりするのです。全ての建売住宅の中で質が良いわけではないのですが、(質が良くないというのは、構造上大きな欠陥があるとかでは無く)、安い材料を使っていることが多いということです)法律上は欠陥住宅や耐震性の低い住宅などは法律上建てることは難しいので、そのあたりは安心してもいいと思います。まとめますと、家を建てるときの建築会社選びの重要な点は建物のデザインや設備だけみるのでは無く、建物を素材に何を使っているのか、それは良いものか良くないものか、高いのか、高くないのかなどに着目する方が重要だということです。