マンションと戸建て住宅は結局どちらがいいか

このテーマは基本的に解決することが無いテーマです。つまり住むときのテーマをどこに置くかによって判断が変わってきます。ですので、どちらでも正解はありません。ただこれでは納得できないとも思いますので、戸建の場合とマンションとの場合のメリットとデメリットは記載します。

マンションのメリット

まずはマンションのメリットは、なんといっても(特に都心部であればなおさら)、立地の良いところに住むことが出来ることですね。例えば駅に近かったり、駅と直結しているところに家を購入することは東京都内などの都会では無理に等しいでしょう。まず土地が余っていないですし、余っていても金額が高すぎて話にならないと思います。

これに対してマンションの最大ともいえるメリットは小さい土地でも多く部屋を確保できるので、立地条件の良いところに参入しても十分回収が見込めることからマンションの価格は比較的割安になります。またマンションは上にいけばいくほど見晴らしがいいですし太陽を遮るものが無いので日当たりは良好なことがほとんどです。あとは購入する部屋の方角次第で変わってくるのかなと思います。

そしてマンションのメリットはまだ続きます。基本的にはワンフロアなのでとても楽です。階段を使って上下におりるという運動もないので、ご年配の方が住むときは意外やその辺りも選定の基準になりそうです。ただ健康は足からともいいますので、適度な上下運動も必要かなとも思いますけど。またセキュリティ面もある程度安心できますよね、家の玄関をしめれば共用部分の施錠は基本オートロックなので、安心できます。

家の周りの管理部分を掃除をしなくていいというのも凄く楽ですよね。自分の家であれば外も気を使わないといけません。あと保険関係だと火災保険が安いです。理由としては鉄筋コンクリートのため木造の戸建てと比べたりしても建物が燃えずらいのでやすいのです。

戸建て住宅のメリット

 

次に戸建て住宅のメリットなのですが、他の記事でも書いてるのですが基本は土地の資産がほとんどの場合保たれるので、マンションより資産価値が高いというのが大きいです。

ちなみにマンションは基本的に部屋数にて土地を分割していくので土地の価値はほぼ見込めません。土地の価値が下がりずらいのは、土地自体が消耗するものでは無いので、基本的には価値を保つことが出来ます。地域自体に価値が上がれば土地の価格も上がる可能性があります。また現在の地域自体に価値が下がるようなことがあれば土地の値段は下がる可能性がありますので注意してください。例えば震災で被災にあった地域や、今後の震災時に影響があるような土地は売って過疎地になることもあるので、その場合には土地の価値が保てないこともあると思います。他の戸建てのメリットはいつでも家の間取りを変えることが出来たり、建て替えることも可能です。これに対してマンションは他の住人80%の支持率が無いと、建て替えなどが出来ないのが決まりにあるので自由度はほとんどありません。戸建ては家を壊してそこにマンションやアパートを建ててオーナーになることも可能になります。場所によっては駐車場のオーナーにだってなれます。

マンションに比べて戸建ての方は自分の空間が保てるのでプライバシーは確保しやすいのもメリットです。

マンションのデメリット

マンションのデメリットとは、家と違って自由度がないので、部屋を増築したりするのはほぼ不可能です。改築に関しても、決まりごとが多いので、会社によっては可能でしょうが、自分だけの判断で動くことは出来ないので自由度が低いです。修繕費と管理費は必ずかかります。だいたい3~4万円かかりますので非常に高いですよね。ただ掃除してもらったりと管理されているのでデメリットと言い切れないのも事実です。(これについては後ほど詳しく記載します)また音の問題もあります。戸建てほどプライバシーが守られていないので、左右上下がうるさい住人だった場合はとても大変です。

マンションの税金に関しては、土地は持ち分が小さい分、あまりかからないのですが建物については鉄筋コンクリートのために、評価額が高いことと固定資産として償却が戸建てに比べて長いので、元々の税金の算出される金額が長い期間高いままであることから、高い税金を払い続けることになります。戸建てと比べると2倍近くは支払っていくことになります。(詳しい金額などは色々と調べてみてくださいね。)

戸建住宅のデメリット

また戸建住宅のデメリットは何かあった際に家の修理は自分たちで行うことになります。あたりまえですが玄関なども自分たちで掃除することになります。建物を建てるさいには、(マンションと同じ立地、同じ間取り、同じ大きさの場合)戸建ての方が割高になります。また木造建築の場合は、マンションの鉄筋コンクリートと比べると、燃えやすいので火災には凄く弱いと言えます。それに付随して基本的に火災保険料が高くなりますね。

どちらが良くて悪いといのは無いことが分かったかと思います。自身のライフスタイルを考えた際に、双方のメリットにどれくらいの魅力を感じてるかということと、双方にどうしても譲れないデメリットがあるかでそれぞれ決断が変わってくると思います。

支払い面では戸建住宅かマンションが良いか

また支払いの部分でマンションが良いか、戸建てが良いかも見てきましょう。間取りや大きさ、立地などが同じ条件と仮定した場合、購入するマンションの金額では同条件の戸建住宅は購入できません。つまり、支払い金額が同額であった場合に、マンションは戸建住宅よりも安いものしか購入することが出来ないということです。その理由をご説明します。

まずマンションは管理費、修繕積立金、駐車場代がかかります。これはほとんどの人が知っていることかと思いますが、この支払金額がローンのどれくらい相当にあたるかということを把握していない人が多いです。例えば、管理費を一万二千円修繕積立金を八千円駐車場代を一万円とします。このとき月々30000円の支払いが発生します。戸建住宅を購入するより、余計に毎月三万円を支払うことになるということです。

もう少し詳しく説明しますと、25年での固定金利1.2%の場合に、月々10万円支払うとすれば、約2600万円の戸建住宅が購入できます。このとき、マンションは余計に3万円かかるということから、月々の建物購入代金に充てる金額は7万円となり、マンションの建物購入金額は約1800万円の物件までしか購入できないことになります。ただ、このとき修繕積立金の8千円というのは戸建でも修繕が掛かってくるという意見もありますので、そこを考慮して考えてみてもマンションの月々支払える金額は七万二千円となり、このときのマンション購入金額は約二千四百万円になります。

これって金額を差し引いてみると結構大きな差になることが分かると思います。この支払いのお話だけで一概にマンションが悪くて、戸建てが良いとはならないのですが、購入金額ベースで考えるのではなく、支払いべースで考えた上で検討することが大切ということです。ちなみによく聞くのは修繕に関わる費用はマンションより戸建ての方が少ないという話が多いです。

マンションに関わる設備の修繕が関わるので、例えばエレベーターや立体駐車場などの修繕は戸建ての場合ありませんので、家にはない設備の修繕まで考えれば戸建住宅の修繕予算の方が少ないのではないでしょうか。

うちが戸建にしたのは、プライバシーが保てる(自由度がある)部分と、支払いの部分、そして土地の価値の部分に大きなメリットを感じたからです。あとは、幼稚園の先生などに聞くと子供の走る音でマンションか戸建か分かるという話を聞いたとき、子供には家の中を自由に走らせてあげたいなと思ったのも理由の一つです。何度かお話しているようにマンションと戸建にどちらが良いも悪いもないと思っています。

一番はライフスタイルに合う方がどちらか、ということなので是非家族で一度話し合ってみてもいいのではないでしょうか。