マイホームで使用する素材について解説

住宅会社ってイメージ戦略する会社が多くてどこの会社もよく見えてしまいますよね。知り合いの知り合いの紹介など、確かな情報が無いと決めずらかったりもします。もちろん紹介してくれる知り合いがいない場合は自分で探さなければいけないので一生に一度になるかもしれない大きな買い物ですからとても慎重になります。

ではどんな住宅会社にお願いをすれば満足できる家を造ってもらえるのでしょうか。どんな素材が品質の良いものなのか、それは相場より高いものなのか安いものなのかなどなど、住宅を建てる際にヒントとなるようなことをご紹介できたらと思います。

マイホームづくりで重要なのは、構造や建てる為に必要な材料の素材だったりします。そこをしっかり見極めていくことがよい家づくりのヒントとなっていきます。まずは躯体に関わるものがどんなものなのか知ることが大事です。

無垢材と集成材はどちらが良いか

例えば木造住宅の会社選びをするとした際に、大きく分けて二つあります。まず一つ目は無垢材(むくざい)を使っているかと集成材を使っているかで大きく変わってきます。まず無垢材というのは一本の柱でも一本の木を丸々使っています。

無垢というのは純粋というような意味合いが含まれていて、つまり木と木を合わせたりすることはせず、その木だけをそのまま加工して使っている木材となります。集成材というのは木と木を接着剤などを使って貼り合わせて作っている木材となっています。

ちなみにこの無垢材と集成材はどちらが強度が高いかというと、集成材とされています。(知る前は逆だと思っていました。)これは誰が言い出したとかいう話ではなくて、建築基準法という法律の中で、同じ規格(同じ長さ、同じ太さ)であれば集成材を強くしていくということなので集成材のほうが強いとされています。無垢材も強度の強い木はあるのかもしれませんが、それ以外にも強度の弱い木もありますので、安定していないので集成材のほうが強度が高いとされています。また無垢材と集成材、どちらが安価だと思いますか?

これは集成材の方が安いんですよね。安くて強度の高い木が実は集成材なのです。(驚きました)業者からすると、一つの木を材料にするって安定供給がとても難しく仕入れ原価もあがります。それに比べて集成材は様々な木を合わせて加工が出来るので安価に提供が出来るのです。

でも、自慢げにうちは無垢材を使っているんだよねとか言っている人って周りにもいませんか。なんで安くて丈夫な集成材をあえて使わずに無垢材を使っている人がいるのでしょう。それは理由がいくつかあるのですが、集成材に対しての噂が色々と飛び交っているからです。

色々な噂がネットや口コミでは横行していますよね。私も建てる前に集成材は将来剥がれはじめてボロで始めるとか、ひびが生え始めるとか言われています。でもこれって真実というのは実は専門家の中でも賛否両論でひとつの答えが導きかれていません。

住宅展示場など足を運ぶと、集成材はあまり良くないので、無垢材(高い)をお勧めしてきたりして、本当に良いから進めているのか、売り上げになるから勧めているのかよく分からなくなってきます。どちらも表面的な正解を掻い摘んで話をしてくるのでどちらも正解といえば正解なんですけどね。

なので、どちらも正解ですが矛盾もしているように聞こえてくるので結果的に住宅業界あまり信用できないみたいになってくるようです。そうすると結局最後は有名なハウスメーカーを選ぶことが多くなったりするのですが、それはそれで値段が高かったりするので迷宮入りしてしまうそうです。

素材はどちらにもメリットデメリットもあるという中で、自分たちの予算とのバランスをうまく汲み取っていくようにした方がいいと思います。

床材は無垢材と集成材どちらが良いか

次に床材と例に考えてみると、やはり高価なのは無垢材になっていて加工の種類で価格帯が異なってきます。シート加工といわれるものが安価な部類に入ってきます。フローリングって木でできているというイメージを持っている人はとても多いと思いますが無垢材では無いフローリングはほとんどビニールシートで出来ています。

大体の家は集成材の表面に木目のビニールシート(分かりずらい)で加工されているものを採用しています。無垢のフローリングを見ると一目瞭然ですね。高価ですが匂いも足ざわりも全然違います。ただほとんどのハウスメーカーでは隙間ができやすいとかメンテナンスが大変なのでやめたほうがいいです。など無垢材を良く言う営業マンはほとんどいませんね。

本物の無垢材というのは、歳を重ねれば重ねるほど、色濃くあめ色になっていき木の味わいといのが出てきます。これが生きている本物の木の特徴です。アンティークの家具とかを調べてもらえばわかると思いますが、アンティーク家具って色濃いものがほとんどかと思います。味わい深い古さの木が価値を上げ高級なものになっていきます。

例えば本革のバッグを買ったのに、年月が経っても味が出ないのでよくよく調べたらビニルレザーだったとのなったら洒落になりませんよね。それと一緒で家の素材も噂だけを鵜呑みにして調べてもいないのに知った気になっていることが問題で、採用するしないは置いといて、判断材料として本物かどうかを知ること、その特徴を理解することが重要かと思います。

不思議ですが住宅業界の中ではその噂レベルで話が進んでいくことが多いみたいです。ここまで高い買い物ならある程度ちゃんとしたものを使ってくれていると思い込んでいる人が多いのかなという気がします。(そんなことないですよ)ものは考えようで無垢材を採用して経年で色が濃くなったことを味が出ていると解釈するのではなく、木が古く汚くなったと思うのならメンテナンスが必要と思うかもしれません。ですが、これが味わいと分かっている人にとってはメンテナンスは不必要なわけですね。ちなみに集成材の表面が木目ビニルシートの床材を使っていても何十年も経てば表面は劣化し剥がれる可能性は大いにあります。

そうなると味わいというとらえ方は出来ないことになります。ほとんどの営業マンがみんなそうですよなどと言ってあたかも普通なことのように集成材を勧めたりしてますけど、中にはお客様のことを想い、家が好きで、そもそもの価値観やセンスが高い人もいますので、そういう営業マンを見つけるようにしましょう。自分のメーカーの素材しか知らない人は知識が浅はかで自分の想いで家をお勧め手出来てい無い人、そういう営業マンは信用しない方がいいです。

サイディングは良いのか悪いのか

近年の外壁で一番使われている材料ってご存知ですか。それはサイディングという材料です。サイディングとは何かというと、コンクリートの素材にインクジェットプリンターにて模様を塗装しているものが大体サイディングという材料になると思います。最近の家はほとんどサイディングを外壁に採用しています。

レンガでは無く、レンガ調、石目では無く石目調というように凄くデザインの精度が高くおしゃれです。ただし考えておきたいのはサイディングは壁面全体に貼ることを不可能で、数枚に分けて貼ることしか出来ないので経年劣化と共にコーキングのひび割れや剥がれなどが目立ってきます。コーキングがひび割れてくると水の浸透が高まります。

近年では雨漏れというのは少ない印象ですが一般的に想像する屋根の雨漏れが無くなってきたのであって、実はこのサイディングが多く採用されてから壁の雨漏れというのが増えてきています。これをほったらかしにしている人が凄く多いようです。雨漏れって家の強度を下げる意味では非常に重要なテーマになります。つまり雨漏れで躯体の劣化が進むと目に見えにくいですが家が早くボロボロになるということです。

コーキングのメンテナンス工事は一般的には10年周期で考えないといけないとされていますが、工事も決して安い工事では無いので見て見ぬふりで放置することがとても多いようです。

サイディングは定期的にメンテナンス費用が掛かるという事、塗装の塗り替え工事も必要となることがあること。ちなみにレンガ調などの壁の塗装の塗り替え工事はひとレンガ毎にリアルに塗り替えることは出来ないのでいっぺんに一色で塗り替えることになりとてもダサいです。それでこれ自体は悪い話では無いのですが、前述のとおりこうなるリスクを知っていて採用しているかどうかってところが重要なことだと思っています。

実はあまり知られないまま、カッコよさだけで決めてしまう人も多いのではないでしょうか。例えばこれがぬりかべであれば、コーキングはそもそもしていないんで、コーキングの張替えなどのメンテナンスは無いので定期的な費用は抑えられます。このことも知っている中でそれでもコーキングを選んでいるのか否かというのが、高い買い物をしているのに事実を知らさせれていないことも問題ですし、事実を知ろうとしていないことも問題だと思います。

無垢材を採用することや、レンガ調などのサイディングでは無く本当の石を採用することが高いとされていますが、それでも安心して長く住むことは出来る家になりますし、有名なハウスメーカーのパッケージ化された住宅より安く、しかも本物素材を使った家を建てれる工務店は探せばいくらでもあります。

ネームバリューによる安心感はもちろん大事だと思いますけど、ネームバリューのあるハウスメーカーはどんな材料を使っていて、その相場を知ること、同じ材料でも工務店での相場はどれくらいなのか知ること。デザイン性で心動かされる前にまずこういう良い材料と良くない材料の相場を知りはじめることをお勧めします。本当に高い家だからといって、高いものを使っているわけではありませんから。