ハウスメーカーの特徴

ハウスメーカーの特徴としてお話する前に先に伝えておくこととして、これについては個人的な見解な為、参考程度に聞いて頂ければと思います。良い部分も良くない部分もお伝えしますがあくまでも傾向程度に捉えてもらえると助かります。

ハウスメーカーで働く営業マンの特徴

まず一番の特徴はハウスメーカーに勤めている社員ですね。特に営業マンなのですが、ハウスメーカーの営業マンは資金管理の部分についてや間取りの事、設備や工事について様々なアドバイスを担っています。実際には家を建てるのが営業マンでは無いのでそんなに重要かと思われがちかもしれませんが、ハウスメーカーの営業マンの場合はその人の良し悪しで、お客様の本当に欲しい家を建てれるかどうかが関わってきます。

ただ実際のところハウスメーカーはある程度の保たれたレベルで施工されていくので、良くない営業マンになったからといって劇的に悪い家が建つというわけではありません。またその逆で良い営業マンがついたからといって理想の家に近づくものの仕組み上、劇的に素晴らしい家になるかといえばそうではありません。またハウスメーカーの場合は出入りも激しい世界なので、教育システムも工務店に比べて充実しているところがあるものの、平均点やや上が及第点なところが大体の為、自分たち会社の特徴はしっかり答えれる人が多いものの家全般の知識があるかといえばそうではない人も多いと思います。

そもそもメーカー自体が特別優れた営業マンを育てようとは思っていないと思います。安定的に平均やや上の営業マンが育てばまずは良し。あとは各々のセンスに任せるというようなイメージかと思いますね。またあまりデメリットを表沙汰にしない営業マンも多いのかなと見受けられます。もちろん人によると思うのですが。今はネットで手軽に見れてしまう時代だからこそ正直に話せる営業マンの方が売れそうな気もしますけどね。ですので、メリットについても話7割くらいで聞いていた方が良いと思います。またハウスセンターなどに行けば同じエリアに大手ハウスメーカーがひしめき合っている為、競合他社の情報を調べていることが多いです。競合他社のデメリットは競合他社の方がよく知っています。またメリットについても、競合他社よりいの一番に出てくるメリットは信憑性が高いと思います。

ハウスメーカーの価格

値段については、やはりハウスメーカーの価格は高めだと思います。まず前述のとおり、人にお金がかなりかかっています。またモデルルームを設置していますし(グレードは一番高いことが多いので、普通の家より価格が高い)、TVCMやDMなど広告宣伝費がものすごく高いです。その分が家の価格として乗っかってきます。ハウスメーカーのメリットとしては規模が大きければ大きいハウスメーカーほど、ボリュームディスカウントにより仕入れ価格を抑えて出せると営業トークをしてくるところが多いですが、広告宣伝費に相当な金額を使っていますので、その負担が大きい分、価格帯に影響してきます。また実際は住宅に掛かる材料原価はそもそもとても高い材料では無いので、やはり広告宣伝費の方が家に掛かってくる負担は大きいと思います。

ハウスメーカーの設計

設計の自由さについては、よく既成の設計があるので自由度は低いとされています。ただ自由度が低いといっても、住宅の施工件数が多い分お客様の不満なところは抑えていることが多いので自由度が低いとは言えど皆さんが納得する設計に大体収まるのではないかと思います。それでも納得いかない場合は一般のメーカーはほとんど同じ回答をすることが多いので、自由度の高いオリジナル住宅にしたいのであれば建築事務所に頼むことになると思います。

ハウスメーカーの品質

ハウスメーカーの品質については平均点やや高めだと思っています。欠陥住宅については全国のメーカーと比べてもあまり欠陥率は高くないと思います。大手のハウスメーカーはあくまで平均点やや上を目標としているから少し安心できますが、地方のハウスメーカーでは建築基準法に通るか通らないかスレスレのラインで作ってくる可能性もゼロでは無いので注意しましょう。

ハウスメーカーの性能

性能についてはやはりハウスメーカーは平均値やや上あたりが及第点だと思うので凄く高いとは言えないです。他の優れた工務店には断熱や構造の部分などで勝てないことは多々あると思います。ただほとんどのメーカーで長期優良認定住宅にされているところが多いと思います。

ハウスメーカーのデザイン性

デザイン性についてはどこの大手のハウスメーカーもデザイン性は高いといえると思います。やはり家は性能よりデザイン性を重視する人もいますし、そうではない人でも新しく家を建てるのであれば美しい、カッコイイ、かわいい、そんなデザインの家に住みたい人は多いと思います。イメージ戦略としてもデザイン性が高いというのは重要だと思うのでハウスメーカーはここに力を割いています。ただ建築家の方々からすると、あれはデザインでは無いという人も多いですね。でもハウスメーカーとしては多くの人が喜ぶ=買ってもらえるという考えだと思いますので、多くの人に好まれるデザインを提供するのは優れていると思います。

ハウスメーカーの設備

また設備も優れているところが多いと思います。特にオール電化設備や太陽光発電など時代のトレンドに合わせて性能のよいものを提供する力は高いといえるでしょう。ただしこれもライフスタイルに合わないと意味がありません。高い設備を導入してもそこまで活躍しないようなら(ライフスタイルに合っていない)、ただ家の価格が上がってしまうだけなのでその瞬間の良いには惑わされず購入の検討をした方が良いと思います。

あと注意しなければいけないのがリフォームがしにくい可能性があるということです。各ハウスメーカーで特殊な工法を採用しているところも少なくないことから一般のリフォーム業者が簡単に対応できるかといえばそうではなく、メーカー専属のリフォーム会社が対応するとなると一般のリフォーム業者より価格が高いケースが多いので注意してください。

これを踏まえて自分たちにとってメリットが大きいと思えばハウスーカーを採用すればいいでしょうし、またデメリットが多いと思えば他の工務店など検討した方がいいでしょう。ちょっと安い住宅で数十年後どうなるか分からない不安を抱えるより、安定的な平均点やや上の住宅で値段はそれなりに高くても良ければハウスメーカーはおすすめかと思います。

個人的には品質の高い工務店でハウスメーカーより高い品質の家を作ってもらった方が価格も安く済むところが多いのではないかと思います。

優秀な工務店の見つけ方

では無数にある工務店の中でどのような工務店を選ぶべきでしょう。大切な三つのポイントがあります。まずは施工と設計が全て自社で行えている工務店です。ここを全て網羅出来ておらず下請け業者に丸投げされているような会社は論外です。設計から施工までは一つに繋がっており、そこを理解できているからこそその家にあった効率の良いプランニングが出来てくると思います。そして施工後のメンテナンスが確り出来る業者が良いですね。これは施工してみないと分からないというのがあるかもしれませんが、ほとんど共通してるのがお客様を大切にする精神が伝わってくるということです。表面的なものではなく、にじみ出てくる人の良さを感じることが出来たら、後悔のない家づくりに近づくと思います。

あとは地域に長く根付けている工務店ですね。この時代、評判は早く広がっていきます。会社が綺麗でデザインも今風であるのに会社が長く続いていて、人の対応も良い会社は、時代の流れと共にお客様の声を真摯に聞いてきた会社が多いと思います。でもあまり売り出し文句が多いような人や会社の雰囲気(ホームページも含む)なら長く続いてる会社でも気をつけた方が良いでしょうね。